福島県作業療法士会 県南OT・PSW合同研修会

「NPO法人那須フロンティアの活動から見えた精神障碍者の支援のあり方と課題」に参加して

 

南湖こころのクリニック 作業療法士 柳沼 忍

 

昨今、私たち作業療法士には、積極的に地域へ出向き、安心して暮らせる地域づくりに参加することが期待されています。今回の研修会では、地域生活支援に積極的に取り組まれている、那須フロンティアの支援のありかたから、地域づくりを行う視点や、実際に地域を作る人々との関わり方を学ぶ良い機会となりました。
今回の研修会では、私にとって特に気づかされたことが2点ありました。1点目は、地域づくりが退院や復職支援に繋がるということでした。今まで私は、関わる利用者個人の機能面だけに目がいきがちでした。しかし最も大切なことは、その利用者が落ち着いて暮らすことができる環境作り、しいては地域をつくることが重要なのだということでした。『私たちセラピストは365日いつでも利用者の側に寄り添うことは不可能』という言葉がとても印象に残りました。2点目は、広い視点で支援にあたることの大切さです。目の前の利用者、または地域の問題に取り組む際、作業療法士だけの視点では実際には気づきにくいことも少なくないとのこと。他職種や、実際に地域に住む住民の方々など、協力者と共に幅広い目をもちながら、問題解決に取り組むことが大切であると学びました。
今回はPSWとの合同研修会とのことで、多くのPSWとの交流を持つこともでき、この経験も今後の地域支援の糧となるのではないかと感じました。地域づくりの大切さと、幅広い視点を持つ、このような考え方が身につく機会として、 今回の研修会は大変有意義なものとなりました。